ランデザインでは主に印刷物の媒体、カタログ、パンフレット、会社案内、フライヤーなどを手がけている。しかし浪本さんの仕事はそれにとどまることがない。
「デザインといえば単に外面を美しくきれいに見せるものととらわれがちです。しかしランデザインとして本当に目指していることは、企業に『見えない部分の価値』を提供するということです。」
例えば商品カタログなら、単に商品をかっこよく見せるだけではなく、その企業の社員が自信を持って商品を勧められるようなカタログを作る。つまり、デザインを通してクライアント企業の社員意識を向上し、結果として企業の業績をアップさせる。そこまでいって初めてデザインが企業に貢献したと考えるのだ。そういう意味で、ランデザインでは「企業のブランディングデザイン」に力を入れている。企業のCI(コーポレートアイデンティティ)、VI(ビジュアルアイデンティティ)など、ロゴやシンボルマークなどの仕事も、ランデザインの得意とする分野だ。
■ランデザインの考える「ブランディングデザイン」とは
「ブランディングデザインの考え方は『一つ仕事をして、はい終わり』ではありません。時間をかけて企業のイメージを発信し、ビジョンを展開していきます。企業の姿勢を、デザインを通して対外的・対内的に発信してゆくのです。」なるほど、『見えない部分の価値』とは、そういうことなのですね。
「だた、まだまだ発注者のほうが、そうしたデザインの展開を考えることに慣れていないようなのですが。」
そんな浪本さんは最近、同じような考えを持つクリエイターたちと『関西ブランディングデザイン協会』を立ち上げた。ブランディングデザインの考え方を企業に伝えるべく、セミナーや勉強会を開催したり、交流会などでネットワークを広げたりしている。
■このクリ博2007
浪本さんが力を入れていることの一つに、「ネットワーク作り」がある。この秋にメビック扇町で開催される「この街のクリエイター博2007」もその一つだ。大阪市北区東エリアに集まるクリエイティブ企業のネットワーク作りを目的に、有志で実行委員会を作りイベントを開催する。浪本さんはその実行委員長だ。今回は「この街のクリエイター6チーム」が連続でリレー企画展を開催する「このクリギャラリー」を目玉に、トークセッションや交流会など内容盛りだくさん。浪本さんは第2クールの10月16日(火)〜10月26日(金)をDRIVEの芦谷さんと一緒に企画した。
「今年2月に初めてやった「このクリ博」が大成功だったのです。参加していただいたみなさんにも、そして会場を作り上げた私達にも、何か熱いつながりのようなものが生まれたと実感しました。そこでこの秋にも、さらに熱いつながりを目指してイベントを続けることにしたのです。」忙しい合間をぬって、イベントのコーディネートに紛争する浪本さん。今後の動きに最も注目したい、クリエイターの一人だ。








